ニコイチ4巻


最近漫画を買っても、研究が忙しく、積んでしまってたのですが、
下記の通りなので、そろそろその中からいくつか漫画紹介を始めたいと思います。


というわけでまずはニコイチ。
作者はハレグゥ金田一蓮十郎
ハレグゥのようなガチギャグ漫画ではありません。


以下ネタバレあり
ニコイチは、一言で言うと
須田真琴(男)の不思議な二重生活を描いた作品。
過去付き合っていた女性が急死。
しかし、その彼女は実は一児の母親だった。
残された子供、崇を引き取った真琴だったが、
まだ二歳半の崇は母親の理解できるわけもなく、真琴に懐かず泣きじゃくる日々。
そんなとき、母親の化粧品の匂いで落ち着く崇を見た真琴は、
その化粧品を使い女装することを思いつく!
それから八年、会社では男として、
家では崇の完璧な「美人ママ」として過ごす真琴。
そんな真琴には今、気になる女性が。
ひょんなことから、その女性、藤本菜摘と仲良くなれたのだが、
そこには一つ問題が!
男としてはなく、女装時「戸田須真子」として仲良くなってしまった!
(ちなみに戸田須真子は「すだまこと」のアナグラム
さらに戸田須真子は女性として、菜摘から愛の告白を受けてしまう!
彼女と付き合いたいけど、彼女が好きなのは女装時の自分。(しかも男性時の自分への印象はサイアク…)
付き合うためには自分が男であることを告白しなければならない。
さらには息子、崇へもカミングアウトし、「父親」として家族を築きたい真琴。
どうなる、真琴の二重生活…


てな感じの話ですね。
設定として、面白そう、
でもこんなのよくある話じゃない、と思われるかもしれませんが、
結構予想外な展開を見せます。
特に4巻では菜摘に「須田真琴」であることをカムアウトしますが、
泥試合になるわけでもなく、
カムアウトしたら円満解決幸せ、という展開でもなく、
カミングアウトしたからこそ生じるお互いの微妙な感情、
というのが描かれていたりします。
ちょっと、菜摘さん、その反応はおかしくない?
と思う部分もありますが、なかなか展開が期待を裏切ってくれるので
面白いです。
ただ4巻で登場の菜摘さんの弟の話はとってつけた感がある気がしますが、
まだ始まったばかりなので、どうなるかが楽しみ。
あーでもあそこで問題なく行くとあっさりしすぎなストーリーにはなるのかな。
そうそう、期待は裏切られるけど、結構あっさりしてるんですよね。
それが違和感になることもあるんですが。
少なくとも、カムアウトとか、そういう大事があったとき、
普通はちょっとドロドロの、修羅場になったりということになるのかなーと思いきや
あまりそうならないので、読んでても重くはないです。
くわえて、基本的にコメディなので、面白さの方が前に出て来る感じですね。


おぉ、漫画の紹介て難しい…