物語にはいかに自分の問題と錯覚させるかが重要

clowncrownの演劇、「午後の素数」を見てきました。


clowncrownに興味を持ったのは去年のデザフェス。
映画の一場面をパントマイムで表現する、”シネマイム”をデザフェスで公演されていて
それがすごく面白いんですね。
そして今年のデザフェスに行ったときに、
今日公演があることを知って、行ってみた次第です。


しかし、終わった後の感想としては期待値より低く、少し残念でした。
その理由は、私がストーリーに引き込まれなかったからではないかと思います。
シネマイムが「笑い」を主とするのに対し、「午後の素数」はたまに笑いはあるけど、
ストーリー性のある演劇でした。
ストーリーのシリアス部とところどころあるギャグ部のバランスはよくて、
内容としては非常に見やすかったのですが、
肝心のストーリーのクライマックスで心躍らなかった。
それは、例えば主人公が壁を乗り越えることがクライマックスだとすれば、
私がその壁の大きさを実感できなければ、乗り越えたときの快感も少ない。
そこが今回物足りなかったゆえんなのではないかと思いました。
しかし、話の中に伏線をいくつかはっていたり、
赤と黒のイメージを背景として刷り込んでる点で
また見てみたいなと思いました。


同じ劇団でも、なぜシネマイムはたった3分とかなのに面白く感じるのか、
なぜ今回は物足りなかったのか。
それはおそらく、シネマイムは元の映画を知ってるからだと思うんですよね。
元の映画見た時点でその世界感に引き込まれている。
それをパントマイムでいかに表現しているか、その工夫だけで楽しくなるし笑える。
しかし今回のストーリーは、私にとって前提がなくて、
100分の公演の中で私を引き込む動作が必要だったんだなぁと。


なんか当たり前のこと言ってる気がしてきました。


帰りにkくんとカップル席に座らされて食ったケーキ。
Share photos on twitter with Twitpic
気持ち悪い二人組だ…
Cafe Ordinalreというお店。
ぐるなびで調べて行きましたが、入り口わかりにくかった…。
でもコーヒーもケーキもうまかったです。
店の雰囲気もよし。