人の話を聞く話

「人の話を最後まで聞く」と書くと当然のような気もしますが、意外とできていないと感じることが多いです。
もちろん「人の話を遮って話をする」ということが議論やディベートで自分の意見ややり方を通す方法の一つと考えることはできると思いますが、今日の話はまた別の話です。
 
人が議論したり話をしたりしているのを注意深く聞いていると、
Aさんの意見とAさんが持っている誤解、
Bさんの意見とBさんが持っている誤解、に気づくことがあります。

 

議論がいまいち噛み合わない、平行線をたどっている場合に、意見が完全に真っ向から反対である、ということは意外と少ない気がしています。
お互いに同じ問題を考え、お互いに正しそうな意見を発しているにも関わらず、
一つの問題の中でも論点が微妙にずれていたり、言葉の定義が異なることで誤解を生んでいたりすることが原因ではないかと感じることが多いです。
 
自分の意見を理解してもらう、それはそれで大事なことだと思うのですが、相手と議論を行い建設的に一つの結論を導くことが目的ならば
相手の話を注意深く聞き、相手の言葉の定義を推察し、論点を見極めることに頭の一部をさき、
その上で自分の意見を相手の言葉で説明するなら文章をどう組み立てるかとか、相手の思考の流れをどう変えれば自分の意見にたどり着けるかとか、
そういった事を考えながら、自分と相手の間の誤解やずれを少なくしたくて、そのためにも相手の話は聞いた方がいいなと思った次第です。
 
でも、最後まで聞かない方がいい話もあるので、結局はケースバイケース、というちゃぶ台返し。終わり。

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