見積もる話

将来の何かを見積もる仕事はよくやります。
しかし将来のことを全て見通す力は僕にはありません。
 
ただ、
1秒後に月まで行け、と言われたら無理だろうなぁと思います。
1秒以内に今キーボードの横にあるマウスに指を振れろと言われたら、できそうな気がします。
 
明らかに不可能そうな未来と明らかに可能そうな未来、それは確かにあるのだと思います。
しかし、その二つの距離が近づくにつれ、僕はどこかで未来を見誤って失敗するのだと思います。
その失敗の原因は、例えばマウスに指に触れるまでの時間は実は2秒かかるといった、「できそうな気がする」体感や感覚と実測の差と、
マウスに指に触れるまでのわずかな間に隕石が頭にぶつかってしまうような予期できない事柄の積み重ねなのだと思います。
 
将来の見積もりの精度を絶対にすることはできないと思っています。
しかし「絶対にすることはできない」という前提意識と、絶対に近づけるための経験やデータの蓄積、その両方に力を割かないといつまでたっても闇雲に迷うだけだろうと思います。
終わり。