今しかない話

大抵のものは今しかないです。
 
過去にとらわれず、未来に期待せず、ただ現在を生きる、
そんな言葉は今まで何度か聞いたり見たりした気がします。
 
しかし、最近今しかないんだな、と思うことが増えてきました。
 
漫然と生きること、それは必要なことなんだと思います。
僕は歩くとき、歩くと思って歩いていません。右足を出そう、次は左足を出そう、毎回そんな風に考えることなく、ただただ漫然と歩いています。
そうして考えない事で頭の中をすっきりさせているのだと思います。
毎日、毎時、毎分、毎秒、全てを新鮮に全てを思い出さずに、全てを期待せずに、目の前のこと、聴こえる音に集中する事は僕の脳のキャパシティを超えるのだと思います。
だから漫然と時を過ごす事自体は必要な事なのだろうと思います。
 
でも、漫然とした時間を貴重に思い、それと同じくらい、今目の前にしかないもの、今聞こえるもの、今感じられるものだけに集中できる時間も大事にできると、少し毎日が幸せに感じられるな、と思いました。
 
今日も少し散歩をしました。漫然と歩いて、漫然と息をしました。
でも目に見える景色が綺麗だと感じたら足を止めました。その時の太陽の位置、草木の成長、僕がいた事、偶然の一致で見られた光景。
綺麗でした。綺麗な中にいられることが幸せというか、気持ちが落ち着くような、ストレスがない、気持ち良さを感じました。
終わり。