土星マンション

土星マンション 5 (IKKI COMIX)

土星マンション 5 (IKKI COMIX)

11月一回忘れてた分を。


土星マンションですね。
岩岡ヒサエの漫画は結構好きで、
しろいくもとか、オトノハコとか一巻ものも読んでいます。
で、土星マンションもそうだったのだけど、岩岡ヒサエの漫画の好きなとこって、
読んでる人はわかるのかもしれないけれど、
こう、むわーっとうちから出る感情とかオーラを表現する方法が独特な感じがして、
好きだったのです。
…わかりにくいな。
シャーッとかいう効果音とともに怒る人の後ろにトラみたいな絵が点描で描いてあったり、
5巻だと、最近帰りが遅い旦那が久しぶりにどっか出かけよう、と言ってくれて、
ガシャーンッと皿を落とす妻とか、
なんか、漏れでる感情をうまくコミカルに描いてるのが好きでした。


後、土星マンションだけじゃなく、他も漫画もそうなんだけど、
ほっこりする話が多いのね。
キャラもサバサバしてたり、読んでいて気持ちいい。


ただそれだけだったんですが、ここにきて、土星マンション5巻にきて、
なにかさらに期待をさせる漫画になってきた気がします。
あ、熱いんですよ!
熱いし、泣きそうにもなる!
ミツっていう子が主人公なんですが、
この子がまぁ、職人的な仕事をしているわけです。
で、一巻のころから仕事を始めて、ひよっこだった彼が、5巻になって、
新人の指導をしたり、周囲のとりまとめをしたりで、仕事に対して成長していく感じが出ていて、
それに岩岡ヒサエの独特のほんわかした絵があいまって、
非常に期待できる感じがします。
そして5巻は最後の話につきます。
もう、なんか最近おじいちゃんおばあちゃんのええ話とかでも泣きそうになる。
そういう涙腺弱い私の特質もあるかもしれませんが、
3巻分くらいひっぱてきて、ここでこの話持ってくるか!
だらだら泣いちゃうじゃないかっ!
普段頑固なおやじがね、奥さんのために涙するのですよ。
もう、なんかね、愛ですよ、愛。
愛って素晴らしい。しかも熟成された愛にはかなわない。
普段私ムスッとしてますし、恋愛?何それ?みたいな態度とってますけど、
こういうきれいな気持ちにはかなわないのです。


まだ、この漫画、すげぇ面白いってガンガンテンションあがるわけでもないんですけど、
こういう心動かされる物語を今後も丁寧に描いていかれたら、
ますます好きになってしまいそうなのです。

土星マンション 1 (IKKI COMIX)土星マンション 2 (IKKI COMIX)土星マンション 3 (IKKI COMIX)土星マンション 4 (IKKI COMIX)