オチビサン

オチビサン2巻

オチビサン2巻

安野モヨコをなめていた。

新聞で安野モヨコが漫画の連載をすると聞いたとき、
あぁ、またなんかサブカル系のアレですよね、
みたいに自分の身勝手な先入観を育ててしまって
当時新聞を読まなかったってのもあって読んでなかったのです。
それが最近、本屋でオチビサンが平積みされているのを見て、
なんとなく買って読んでみました。


中身はなんともない、ほのぼのとした
ある意味、新聞で連載するにはもってこいの内容だったりするのですけど、
だからこそ、すごいと思った。
季節にまつわる話や季節の花の話が多いのだけれど、
それらがただ単に、例えば金木犀はいい匂いがしますね、
では終わらない。
それぞれに、なにがしらの想像が含まれている。
それは語り手がオチビサンということもあってか
子供の頃に、誰しもが一度はした想像に似ている。
例えば昔、どんぐりに爪楊枝をさして、何かの生き物に例えたりした、
あの感じに似た想像。


それを安野モヨコが今も連載ができるレベルで可能なのは、
たぶん、漫画を書くためとかじゃなく、
自ずとはったアンテナが発達してるからなんじゃないかと
勝手に思って、安野モヨコすげーと思った次第なのでありました。
ゴメンナサイ
オチビサン 1巻