アオイホノオ

アオイホノオ 3 (少年サンデーコミックススペシャル)

アオイホノオ 3 (少年サンデーコミックススペシャル)

漫画道的な話多くなってきましたね
バクマンしかりアオイホノオしかり

アオイホノオといえば、主人公、焔燃は昔の島本和彦がモデルなのかな
庵野さんとか南さんとか、90年代から00年代のアニメをひっぱてきたすげぇ人達が同級生として登場したりするので
アニメ好きな人も面白く読める本だと思う。


アオイホノオ、何がいいかって、主人公が言い訳ばっかしてるわ、自身過剰だわなとこだ思うんです。
3巻じゃ漫画の持ち込みに行きます。
そうすると連載になるわけでも読み切りで乗るでもなく
とりあえずコピーをとられて終わります。
大阪の大学に帰って仲良くしてくれてる女先輩にどうやった?と聞かれるとホノオくんは言うのです。
大賞、とれるかもしれない、と。
言っちゃうのです。
ただコピーとられただけなのに、
自分も「あれは、どうなんだ?!」って悩みまくってたのに、
いざ女性の前になると見栄はっちゃうのです。
友達の前でも見栄はっちゃう。
後、庵野監督がマジンガーを見た後、
グレートもいいよ、と語りかけてきたとき、
知識が広いことに驚きと嫉妬を感じながらも、
俺はいいものを選んで勉強してるんだ、
って思っちゃう。

この感じ。
この感じがあるからこそアオイホノオは面白い。
これって「俺、本気出してないだけだから」と似てるけど、
ちょっと違うと思う。
根拠のない自信や、アニメと漫画の知識ばっかり詰め込んでる感じがあるのだけど、
ホノオは本気出して、漫画も書くし、アニメも作ろうとする。
漫画もアニメも真剣に分析してる。
でも何かがずれてる、だからうまいこといかない。


一見ホノオは駄目な奴に見えるけど、
情熱をもって取り組んでいるので、
一個歯車があうとすごい加速度で走れると思う。


だから、はたからみてるとこっパズカシイホノオがなんだかかっこよく見えてきちゃう。
そこがアオイホノオのいいとこやと思う。